わざわざ一理に近付いて来たその女性は、



「そうねっ、(先程と同じようにマジマジと一理を見つめ)スタッフの分際で、リョウと一対一で付き合えると思ったらっ、大間違いだから!ああっ、臭いわね!何っ!この匂いやだやだ…」



「一理っっ!リョウさんが合図してくれてるから、行くぞ!!」



一理は俯き加減にその女性に軽く会釈をし、結城の後を追いリョウの車の後部座席の方へ乗り込んだ。