「立花さん
春に出してた美術展の作品
入選してたわよ!」
新しい顧問の先生に告げられた
「私も見てみたいから
週末一緒に見に行かない?」
春に出品した
空の画
「…ごめんなさい、行きません
アレは、私の作品じゃないので…」
「…え?」
僕ならここに、もぉ少し青を足す
私の作品じゃない
「先生、私行きたいです」
佐々野さんが言った
「あ…立花さん、自分の絵だから
見ても仕方ないか…
じゃあ、佐々野さん一緒に行きましょうね」
「先生、あの絵って…
返ってきますか?」
「返ってこないわ…
出品する時に知ってたでしょ」
「出さなきゃよかった…」
知らなかったです
先生を好きになるって…
先生がいなくなるって…
知ってたら
出さなかったのに…



