先生は私に背を向けて
パソコンに何か打ち込んでいた



「…昨日、誰か来ました?」

後ろから先生に話しかけた



「…残念ながら‥」

先生はパソコンを見たまま言った



「そうですか…」



私は別に残念でもなかった



ここでひとりで描くことが好きだった



たまに来る部員が
友達と喋りながら描いてると
集中できなくなる