「ごめん…待たせて…
アイス買ってきたから
あとで勝手に食べて…」
冷凍庫にアイスを入れて
部屋に入ってきた先生が驚いた
「え!立花さん…なに、やってんの?」
「先生に…描いてほしい…」
「服、着て!
ごめん、オレがあんなこと言ったから」
先生が私から目をそらした
「描いてほしい…」
「ダメ…」
先生は私を見ないように
たたんであったブラウスを私に渡した
「着て!」
「先生…ダメ…?
先生…、私を見てよ…」
「じゃあ…そこ座って…」
先生はそう言ってスケッチブックを出した
先生、どぉ思うかな…
シーツを肩から下ろした
冷房の風が背中に当たった
やっぱり恥ずかしくなった
先生の顔は見れなかった
「立花さん…無理しなくていいよ…」
先生の声が聞こえた
私は首を横に振って下着を外した
「じゃあ、描くね…
そのままの目線でいて…
目が合うと恥ずかしいから…」
身体の内側は熱いのに
冷房のせいか鳥肌が立った
先生は今、どんな顔をしてるんだろう…
「クーラー消すね…」
先生はそう言ってベランダの窓を開けた
外から生温い風が入ってきた
「ごめん…タバコ吸いながら描く…」
自分が望んだクセに
先生に見られてると思うとドキドキした



