「誰か、待ってるの?」
後ろから先生の声がして
ドキっとした
「先生…」
今、先生のこと考えてました
「友香と小林くんが
いい感じだったから…
なんか、戻りにくくて時間潰してました」
先生は私の隣に座った
ドキドキした
「先生、帰らなくていんですか?」
「車に乗ろうと思ったら
立花さんが戻ってくるの見えて
また、忘れ物かな…って」
「何も考えないで戻ってきたけど
なんか、ふたりの邪魔したくなくて…」
「小林、立花さんのこと…
好きじゃなかったの?
…似合ってたよ…」
「…そうですか…?
でも、小林くんと付き合ったら
優しいし、おもしろいし…
楽しそうだな…って思いました」
「付き合ったら、よかったのに…
立花さんと小林、
いい雰囲気だと思ったのにな…」
「付き合ったら…よかったんですかね…?」
「わからないけど…
…若いっていいね…」
先生は私の気持ちを知ってるくせに
ひどいな…って思った
元気のない私に先生が言った
「失恋…?」
「失恋‥じゃ…ないです
…私はまだ先生が好きです…」
先生は
いつも私の気持ちには
答えない
大人って、ズルいですね



