駅の近くのカフェに寄った
「オレ、急に来たから、おごるよ」
小林くんが言った
「当たり前〜
じゃあ私、1番甘い飲み物!」
友香が言った
「立花さんは?」
小林くんが聞いてくれた
「私は、いいよ
自分で買うから…」
「菫、遠慮しなくていいよ!
小林、おごりたくて来てるんだからさ」
友香が言った
「別に、おごりたくてじゃないけど…
あ、美術の時間のお礼!
今日は、ありがとう」
「私、お礼されるようなことしてないよ」
「いいから、いいから…
また教えてよ!
また、話したいし…立花さんと」
私と小林くんのやり取りを
友香がニヤニヤしながら見ていた
「じゃあ、私も…友香と同じの」
「わかった
じゃ、座って待ってて…」
「うん、ありがと」
「小林、ありがと」
「オマエ、ニヤけてんじゃねーよ!」
「ニヤけてません!
もともと、こーゆー顔です!」



