「与田さん、何が欲しいか分からなかったんで、舞音ちゃんの目についた花束を買いました」



咲智が用意したのは、聡介の好きな色というブルー系統の小さな花束。


所々には、舞音が摘んでくれた花も混ざっている。



「ありがとな。舞音、高梨」



聡介は、今まで見せたことのない優しげな表情を浮かべた。