テラス席に座っていた咲智たちは、道で焦っている聡介の姿を見つけた。


一体どうしたのだろうか。



「ごめんっ、舞音がいなくなって……!」


「え⁈舞音ちゃんが?」



咲智はガタッと椅子から立ち上がると、すぐさま聡介の元に向かった。



「近くの公園で遊ばせてたんだ。俺がちょっと電話してるときに目を離したら……」



聡介は、クソっと自分のミスを悔やんでいるようだった。