「お前と舞音で乗ってこいよ……」


「えー、与田さんも一緒に乗りましょーよ。ねー、舞音ちゃん?」


「ねー?」



咲智と舞音は顔を見合わせて、聡介の方を見た。



「お前……。覚えてろよ」



舞音には逆らえないのか、嫌々聡介は列に並んだ。



「与田さん、こういうとこは来ないんですか?」


「え?誰と来んだよこんなとこ」