「そーちゃ、どーやるの?」 「だから、これは……」 公園の砂場には、2歳くらいの小さな女の子と、しどろもどろになりながら一緒に砂場でお山を作っている人物がいた。 その片方に咲智は見覚えがあった。 地面を少し鳴らしながら近付いてみると、しゃがんでいた人物が眉間に皺を寄せながらこちらをちらりと見た。 「お前は……」