「え、じゃあこれで……」 咲智は迷いながらもサイダーを手に取った。 「舞音は?オレンジでいいか?」 聡介は屈んで舞音にオレンジを手渡した。 「うん!まーちゃこれがいい!」 その笑顔はとても素敵で、天使のようだった。 「俺一人じゃ一日持たなかった。お前がいてくれてよかったよ」 聡介はよっぽど疲れたのか、ベンチに腰掛けるとうな垂れた。