シロツメクサの花冠【完】




「なんか、意外ですね」



咲智は思ったことをポロっと言葉に出してしまい、しまった、と思い手で口を押さえた。



「あん?」



やっぱり、聡介は睨むような目でこちらを見ていて、その視線で少しばかり鳥肌がたった。



「私の知ってる与田さんじゃないみたいで」



ポロリポロリとついつい本音が溢れてしまう。


聡介に怒られるかと思ったら、聡介はハハッと笑った。