sideE127番

ガクガクブルブル

(やばい震えが止まらない)

おじさんは部屋の扉の前で待っている。

(あーこんなことなら窓の外なんて見なけりゃ良かった)

(いや、でもそれは無理だ…)

僕は扉に向かって歩き始めた。

これから1日縛られて過ごすと思うと気が重くなる。おまけにもうムチを持ったおじさんまでいる。

僕が見入ってしまった理由…だってそれはここに入れられる前1度だけ見た貴族の夫婦だったから…

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