次の朝慌ただしさで目が覚めた。

貧血は増血剤を貰ったこともありすっかり治っていた。

服を着替えてつぶやく

「今日は何かあるのかな?」

するとガチャリと音がしてロイ君が入ってきた。

それもかなり焦った様子で。

「サナ!起きたか!敵がきてる!
北の貴族達だ!」

「えっ?なんで?」

「サナの血は格別だ
だからウチを倒してサナを取ろうって言うんだ」