そう言い終わると急に頭痛が襲ってきた。

辛い過去の記憶…それを思い出してしまったからだ。

「っ…」

「おい!どうした?大丈夫か?」

肩で息をして答えられない私をロイ君は「大丈夫」と言いながら強く抱き締めて背中をさすってくれた。

その時から怖かったロイ君の存在が優しい存在にかわった。