だけど単純な肇は気づいていない様子。 「愛理ちゃん、こんな時間に繁華街で何してたの?」 葉月が聞いた。 「友達と遊んでて帰るのが遅くなってしまって繁華街を通って近道しようとしたんです。」 そう答えた彼女。 「そっか。怖かったね。」 そう言った葉月に彼女の口角が僅かに上がったのに葉月と夏目は気づいている様子。 あぁ、本当に不愉快。 早く帰って理苑が作った夕飯を食べたいな なんて事を考えて現実逃避をすることにした。