「千代ちゃん、お帰り。夕飯の支度もう
出来てるけど先に食べる?」
家に帰るといつも優しい笑顔で
紀子叔母さんが迎えてくれる
身寄りの無くなった私を引き受けてくれた
温かい人だ。
「うん。ありがとう、そうする」
この匂いは、きっとカボチャコロッケだ。
私の大好きなカボチャ入りのコロッケ
隣の山田さんから差し入れてもらったのだろうか
「お、その顔は気付いたなあ?
今日は千代ちゃんが好きなカボチャコロッケ!
隣の山田さんからカボチャを差し入れてもらったのよ」
やっぱり。
「熱々のうちに食べちゃいましょ。
手、洗ってきなさい 」
蛇口をひねると冷たい水がドッと流れ出す
