どうやら勘違いをされてしまった。

ただ俺は天宮に相談していただけだと言うのに!!!

彼女__奏ちゃんは俺とは正反対の世界の人だ。

俺は落ち着きがなくうるさいとよく言われる。

反対に彼女は落ち着きがあって静かだ。

しかも彼女は可愛くて仕方ない。

____そう、僕は彼女のことが好きだ。

やっと最近打ち解けてきたというのに……。

つい1時間前、部活が終わった俺は教室に傘を

取りに戻った。

そしたら天宮先生が心配そうに外を見ていた。

先生も傘忘れたのかな??

いや、確か先生は車で通勤しているはずだ。

ガラ……ドンドンドン!!!ガラガラガラ!!!

全く……この教室のドアは立ちつけが悪い……。

先生は驚いたようにこちらを振り向いた。

「あらぁ朝日くん。ついさっきまで皆崎さんがいたの

に……!!!来るのが遅かったわね、残念!!!」

えっ……。タイミング悪っ……。

あれちょっと待てよ、「残念」ってなんのことだ??

「あの、残念って??」

「あら??朝日くんって皆崎さん好きなんじゃ??」

「!?!?」

なんで先生知ってんだ??

思った言葉が顔に出てしまったのか、

「だって丸わかりよ??彼女を気にかけすぎ!!」

さすが先生、恐れ入りました。

「……実は好きなんだよな」

先生はとても嬉しそうな顔をしたのと同時に

とても不安そうな顔をした。

「でも……」

と先生が何か言いかけた瞬間