私は杏 中学三年生

剣道をやっている

私の家は由緒正しい道場だった

おじいちゃんによると昔から

ずっとあるこれからもずっと守っていかなければならない道場らしい

私も小さい時から毎日おじいちゃんやお父さんに稽古をつけてもらっていた

おかげで剣道を始めてからもすぐに他の人よりも強くなり今となっては国体選手だ

巷では200年に一人の逸材とも言われている

なぜ200年かは知らない。


綾「杏!おはよ!」

春「おはよ〜杏」

 「おはよ〜」

この二人は綾香と春

私の親友

どんな時も一緒だ

ブルルル

「電話だ先行ってていいよ」

綾春「おけ!」

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「もしもし?お父さん?」

父「杏、落ち着いて聞いてくれお母さんが事故にあった、今から病院に向かう」

「え?」

父「芝多病院だ。気をつけて来てくれ。」

ツーツーツー

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嘘でしょお母さんが


白いベットに横たわって動かないお母さん

側で手を握っているお父さん

お医者さんは今夜が山場になるでしょうって言っていた

嫌だ嫌だお母さんお母さん

私たちは病院が用意してくれた部屋で寝ることになった

お父さんはお母さんの手を握り締めたままろくにご飯も食べないでもう先に寝なさいと言った

もう夜遅かったし泣き疲れていたので私はすぐ寝てしまった

深い深い眠りに