クトゥルフ「ヒトを壊す少女」


電話を切った後
しばらく経って、私は自分がバケモノのように思えた。


背中の後ろにものすごく醜くて恐ろしい憎悪がくっついているような気がした。



朝起きて、親に「おはよう」と挨拶をする。その時、私は親に笑顔を向けながら、簡単に人を壊してしまえる自分の存在を、
静かに、確実に、確信した。