「 何かって?」


「 …どう考えても
"アズへのプレゼント"だよ!


個々はバラバラに見えるピースだけど
アズの事を知ってる人間なら
すぐに連想づけられる事ばかりだ


…青山さん

アズがクリスマス生まれって知ってた?」



「 真木も池上も知ってるよ 」


「 …プロフィールに公表されてないから

俺も…
アズがネットで知り合った岡田さんも
つい最近まで知らなかったんだ


―――― これはアズの事を

しかも貴方達の事も
かなり深く知ってる人間がやったとしか
俺には思えない… 」




「 自殺なんだろ? 」


「 八月のあの日
モミの木に吊されていた佐伯リツコ

星の瞳と呼ばれる青い花

"CheaーRuu"青山モデルのピック ―――


駅前、ゴミの山
わざわざそこに昇って

下げられていた看板を外し
頼りない細いロープで首を吊るなんて
確実に死にたい人間がやる事じゃ無いよ


――― みせしめ

或いは余程貴方に
警察から疑いの目を向けさせたかった

そんな風に思えて仕方ないんだ… 」




「 リュウジー! トオヤー!
あつかんが出来たよー 」



部屋のドアが開いて
中からはあずるの声と、明るい光



「 ―― アズ、今行くよ!

… 青山さん
そのシーツいつから干してあった…?」


「 … 梅川さんが来る少し前だ 」


「 … その時には? 」


「 何も書いてなかった 」


「 … アズに気付かれる前に処分して

俺は下の階、全部見て来る ――― 」