俯せに 両手をついて

細い肩越し

振り向いたあずるを
背中から抱きしめて
胸元 腰に 両腕を廻す


頬と耳 首筋にキスして
まとめてある髪をほどいた



「 ――… あ 」



肩から更々と拡がり 解けて行く糸


そのまま下着を外し

アンクレットが光る足首を掴んで
あずるの小さな吐息を聴く ―――




白く反った喉と 背中が震え
高く 甘い音を上げる場所を見つける度に

そこへ繰り返し、ゆっくり指と 舌を運んだ




――― まだ微かに 血の味がする