「 どうした突然… 」


「 … あったかいから

そしたら俺
もっとまともに育ってたかもしれない 」


「 ――― お前は、いい子だよ 」




「 … ずっと俺
周りは馬鹿ばっかりだと思ってた 」




灰谷は
文字で埋まったモニターだけを見つめ
キーボードの上で、指を素早く走らせる




「 … 何もしなくても
成績はずっと一番だった

自分よりランク下の学校の奴ら
掲示板で馬鹿にしてたし
それがもの凄く面白かった

… アズが貴方との出会い
少しだけ話してくれたけど
お婆さんを襲った高校生
それ多分、俺と同じ学校の奴だ 」