屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜





「 … うん だめ…かな 」


「 ダメじゃねえけど…

――― ボウズ、あそこをな?
この日本の夏と比べんなよ…?
昼間はマジで、死ぬ程暑いぞ!! 」


「 わかってるけど
本物見てみたいんだもん… 」


「 何を 」


「 グランドキャニオン!
ここより絶対 空に近いよ! 」




「 そりゃあオメエ…
この歩道橋より断然高えけど

――… スゲー入道雲だなあ…


つか 青山は、どうなんだよ 」




「 あずるが行きたいなら何処でも
… あの木見てみな 謎のセミがいる 」


「 え…っ!どこどこどこー?! 」




「 お待たせ〜! 」


「 カイヘー!お帰り! 」


「 池上お疲れ
こっちもさっき 戻って来た 」


「 お疲れ〜 暑っつ〜…
駅前にポスター、一枚貼らせて貰えた 」


「 ヨッシャ!!
スタジオにも頼めたし
その話はまたにして、後はどうする? 」


「 何の話?」


「 明日のライヴの事と
コイツらの、新婚旅行について 」


「 ああ!
アリゾナ行きたいねって奴? 」




「 いっそ、全員で行こうか 」


「 ―― 青山… オマエ馬鹿だろ
ニッコリ笑うな!!! 」


「 はいはい!!それなら僕
ラスベガスにも行きたいなあ! 」


「 …オマエいちいち発言が
ロックスターっぽいよな…


――― んじゃ!

セスナでベガス
そこでのライヴも踏まえつつ
明日の朝になったら先生も来るし
取りあえず屋上に、帰るとしますか!


動き回って腹も減ったし
オレはとにかく今
ひたすらビールが飲みてえ… 」


「 ならこれから、スーパーに寄ろう
後はコーラとコーヒーと…
飯の材料も買わないとな 」


「 うん!! 」