このマンションは、屋上を除いて 通販の輸入雑貨品や 在庫品を置くためだけの 倉庫になってしまってから長い たまに出入りするのは 竹田さんや、その部下だけで この部屋も確か 何もない、空き部屋 ――― ノブに、指を掛ける 鍵は かかっていなかった