屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜






「 ―― 青山君、ごめんなさい 」




事務机と椅子


月の光が差し込む冷たい床に
土下座していたのは竹田さんで




「 … 竹田さ ―― 」


「 ――― こんな事しても
意味なんかこれっぽっちも無え事位
重々承知してる

でもさ、気が済まねえんだ
筋だけは通させてくれ 」




「 … ここは冷えます
部屋に来て下さい


それに俺は、何故梅川さんが
あんな事をしたのか知りたいだけです
土下座も 指もいりません 」




「 … 姉ちゃんの尻のがいいなら 」


「 それも、間に合ってます 」




後ろに控えていた鵜野さんがふきだした