屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜






翌朝 ―――




つけ爪が一個無いと
二人でベッド周りを、大捜索開始


時折
二人が視線を向けるのは
テーブルに置いてある お互いの携帯


まだ灰谷からの着信は無い




遅い朝食を取ったその後は
真夜中に留守電のあった緑くんに
折り返し 連絡を入れた




『 青山、元気かあ?!』


「 ――― 元気だよ 緑くんは? 」