日だまりを
のんびりとした足取りで進んで行く
街猫の姿を見送る




今は、廃校になってしまった小学校


あまり他所には無い煙草を置いている
酒屋兼、クリーニング屋




信号の無い三叉路を右に曲がると
ここからは、いつも見慣れた
雑居ビルの立ち並ぶ風景に到着




夜、この辺りを通ると
一斉にと言った具合で
洗濯機を回す音が響いているが


昼は、たまに布団を叩く音がする位で
マンションは、どこも静かだ



「 おー! ここに出るんだ 」


「 … あ 」


「 ん? 」


「 … あそこ 」