なぜかって?
たまに視線を向けてくるその眼鏡越しの眼孔が、私の全部を見透かしてるようだったから。

葛西は私と同じ眼を持ってる気がする。
私は目を逸らせなかった。

休憩時間、トイレに向かう廊下の先から
葛西先生が歩いてきた。

すれ違う寸前、君は面白いと言われた。

???頭の中ははてなマークがいっぱいだったが、気にすることなくトイレへ向かった。

トイレには女子達が葛西先生の話をしていた。
葛西先生は生徒から人気みたいで、みんなきゃーきゃー言っていた。