「・・き・・みさき・・」

呼ばれている声がして目をあけた。


「美咲、よかった」

そこには涙を浮かべているお母さんがいた。

「ここ、どこ・・」

「病院よ」

そういわれた瞬間、さっきまでの光景がフラッシュバックした。

「サクは!?無事なの!?」

「美咲、落ち着いて。サクくん大丈夫よ。だいぶ深く刺さってたみたいだけど命に別状はないって」

「・・よかった」



――ガラガラ

扉があいた音とともに信号機くんたちが顔をだした。

「美咲ちゃん、目覚めた?」

「うん。お母さん、ちょっとみんなと話していい?」

「わかった。先生、呼んでくるわね」

お母さんがでていったあとしばらく沈黙が続いた。