「よし、じゃあ最後に線香花火しようぜ」

「一番最初に落ちたやつが全員のジュースおごりでどう?」

「のった」

そういっていっせーのでろうそくに近づける。

5つの線香花火が一斉にぱちぱちと音を立てる。


「ぽと」


一番はじめに落ちたのはサクだった。


「いえーい!サクびり!俺コーラ!」

「俺も炭酸系で」

「俺コーヒー」

徹くん、忠くん、翠くんの順番で答える。


「美咲は?」

「え、うーん・・なんでもいい」

「なんでもいいが一番困るわ」

そういいながらサクは自動販売機のほうへと向かっていった。