「きゃー!」

そのとき母さんの悲鳴が。

目の前の現実はやっぱり夢のようで。


父さんの手には包丁が。

本来、料理をするときに食材を切るもの。

そのはずなのに、いま父さんがもってる包丁は、そのためじゃない。


人を傷つけるもの。

人の命をなくすもの。

人を狂わすもの。