あの空に手を伸ばして





クリスマス当日。

朝、美咲に時間と場所を送り携帯を閉じる。


「どうしてわたしばっかり?!」

「俺だって忙しいんだよ!」

「そうやってあなたはわたしのこともサクのことも全くみてないじゃない!」

「そんなこといってお前だってサクのこと全然みてないじゃないか」


やめてくれ。

俺のことで、喧嘩しないで。

仲良くして。

幸せを、壊さないで。