* 「んー」 手紙に向き合って何分、いや何時間たっただろう。 せっかくだから手紙をかいてみようかなんてらしくないことを考えた。 でもこういう機会だからこそ伝えたいこととか、言えなかったこととか、口にすると恥ずかしいこととか、そういうことを書くチャンスなのかもしれない。 散々悩んだ挙句、書いた言葉を読み返していると笑えてくる。 自分はこんなにも美咲のこと好きなんだと思える。 でも嘘ひとつかいてない、俺の正直な気持ち。 一緒に幸せに、そんな精一杯の思いをこめて。