いつもポケットにいれている手紙をとりだした。 あの日、たかしくんが持ってきてくれたクリスマスプレゼントの中には手紙がはいっていた。 それに気づいたのは、4人が帰ってしまったあとだったけれど。 ――美咲へ そうはじまる手紙をもう何回も何十回も読んだ。 あの頃はこの手紙を読んでは泣いての繰り返しだったけど、いまは違う。 これがわたしの元気の源。