「いや、みさ・・・」 みさきだよって言おうと思ったのに、 「サクと一緒じゃん!」 という赤髪くんの言葉にかき消された。 「・・さく?」 3人が歩いてきたほうをみていたのでわたしも後ろを振り向くとそこには黒髪男子がたっていた。 あ、いたんだ。 黒髪くんは一切こっちなんて気にする様子もなく壁によりかかってだるそうにしていた。 「あいつ、サクっていうんだよ」 「へぇ・・・」 だからか。 異常に『さく』にだけ反応したのは。