「ユーリ、今日は何時に終わる?三人で食事に行こう。」


あの日以来、徹は毎朝起きて夕璃との時間を過ごす。

今日は徹の店の定休日だから。
 


「本当?3時半には終わるけど。そのまま行ったら夕食には早いよ。」

嬉しそうに答える夕璃に、
 
「そんな時間に終わるのに、毎日9時過ぎまでどこにいたのかな。」

と光子も苦笑する。
 
「今は、ちゃんと帰っているでしょう。」

気まずそうに言う夕璃に
 


「パパとママで、学校まで迎えに行くよ。買い物してから食事すれば丁度いいだろう。」

徹の言葉に夕璃は目を輝かせる。
 
「買い物?何か買ってくれるの?」と言う夕璃に、
 
「ユーリは最近、真面目になったからね。ご褒美に何が欲しい?」と徹は言う。


夕璃はキャーと喜びの声を上げる。

3人で食事をすることも、買い物に行くことも、とても久しぶりだから。

全身で喜びを表す夕璃。