翌朝、夕璃の登校前に起きた徹を、夕璃は恥ずかしそうな、眩しそうな目で見た。
 
「パパ、おはよう。どうしたの、今朝は。」

照れた顔で声をかける夕璃に
 
「ユーリを見送ったら、また寝るよ。」

と徹も少し照れて言う。
 

「ありがとう。せっかくだから、学校まで送って。」

甘えて言う夕璃に、
 

「いいよ。じゃあ着替えるか。」

と立ち上がる。

歯磨きをする夕璃の隣で、一緒に歯を磨き。
 

「パパ、邪魔だよ、どいてよ。」

と洗面台を取り合う。

夕璃の明るい声が嬉しくて。

いそいそと車のエンジンをかけて夕璃を待つ。