2時間目が終わったあと2人は戻ってきた
たくさん泣いたんだろう
周りの人に聞かれればなんでもないといい
俺はイラッとした。
「なあ」
悠斗がちょっと怒っている
いつもは元気いっぱいって感じなんだけどな
「春野さんって……」
「なんだよ」
「いや……。なんでもない。」
珍しくどもって何も言わない
さらにイライラしてきた
俺の雰囲気を悟ったのか悠斗は言った。
「碧空のこと特別なんだなって思っただけ」
は?何言ってんの?
昔から蘭に男は近づけさせないようにしてきたつもりだ。
近づいてきたやつには睨んできた
「春野さんになら碧空を任せられるな」
なんて言ってのは聞こえなかった
