「らーん!あいつなんて見てないで帰ろうかっ!」

私の友達の柊 麗華(Reika Hiragi)

小学から一緒の子で

私が碧空くんを好きなのを唯一知ってる人


「みてないよ、帰ろう」


碧空くんじゃなくて今はれいちゃんと

一緒に帰ったり登校したり…。



「蘭、クレープ食べにいこう?」

「え、?」

「私が食べたいからさ!行こう行こう!」


れいちゃんは気遣って誘ってくれる。

いつも迷惑かけてばかり。

私も早く前向いて少しでも恩返ししなきゃ





「ねえ、駒翔の子だよね?」


クレープ食べ終わって帰る途中だった。

なぜか知らない人に話しかけられている。

れいちゃんが話してるけど

相手は3人ぐらいいるっぽい。



「そうですけど、何か用ですか?」

「今暇なら一緒に遊ぼうよ」

「いや、私たち帰るんですけど…。」

「もうちょっと遊んでいこうよ」



そう言ってその人たちは

手首とか腕をつかんだ。

まるで逃げるなって言われてるみたいに。



「いやっ。」

「お、この子可愛い声出すじゃん。」



逃げようとしても力が強くて逃げれない

誰か…れいちゃんだけでも…!!

助けて…!!




「先輩、俺らの彼女に何してんすか」




絶対いるはずないのに、なんで…?

なんでここにいるの…?



「桐生と崎本の彼女かよ、悪かったな」



そう言って3人組の人達は去っていった。

崎本くんはれいちゃんのところに

碧空くんは私のところにきた。