「い、意味わかんなっ…いっ」
私は泣きながら走って屋上まできた。
いつもは空いてないんだけど、たまたま鍵がかかってなかったので、周りに人がいないことを確認して入った。
「似合ってないからって…そんなこと…。」
「あれ、屋上って入っちゃだめだよ」
なんて言ってるけど、あなたもでしょ…!
靴の色を見る限り2年生…かな…?
「あ、あの……」
「2年の佐倉です」
すごく眩しい笑顔で答える佐倉先輩。
なんで先輩がここにいるんだろう…?
「泣きたければ泣けばいいよ」
「で、でも」
「なんもみてないから、おいで」
どこまで優しいんだろう。
碧空くんだったら絶対言わない、
優しい言葉に甘えて先輩の近くで泣いた。
碧空くんに見られてるとも知らずに
