朝6時
私はベッドから出た

廉人さんは
気持ち良さそうに眠っていた

冷蔵庫にある
食材を使って朝食を作っていると

廉人さんが
音もなく近づいて
後ろから抱きついてきた

「本当に
学校に行く気なの?」

私の耳元で
低い声が囁いた

「行くよ
学校は勉強しに行くところだよ」

「じゃ、送っていくよ」

「寝てていいよ
仕事で遅かったんだから」