「へぇ~、ここがサンエナかー。」

アーガスが田舎者丸出しな感じで、周りを見渡しながら感心していた。

まったく…恥ずかしい奴だな~。


「ほら~、早くギルドに行くよ~。」

はしゃいでいたアーガスに言ってやったよ…そしたら今度は食べ物の屋台に夢中になってやがった…。


夢中になっているうすらヴァカの頭をこずいたんだけど、屋台のおっちゃんにいきなり声を掛けられたよ。


「おっ!こりゃ可愛い嬢ちゃんだね!

ほら、串焼き三本サービスするよ♪食べていきな♪♪」


私はおっちゃんの言葉に上機嫌になった。

「いや~、見る目があるねおっちゃん。
よっし、アーガス。ちょっと腹ごしらえしてこっか♪」

「よっしゃ!!」

私とアーガスは屋台の後ろにあるテーブル席に移動した。

「おっちゃーん、とりあえず全種類持ってきてー。」

私がそう言うとおっちゃんは威勢よく返事をした。

~五分後~

テーブルの上に山盛りにされた多種多様な串焼きを見て、私とアーガスは興奮を隠しきれなかった。