私達は無事(?)に依頼を受け、ギルドの出口に向かった。

そして出口の扉を開けた…と同時に空からバラの花びらが降ってきた…


「バラ?」


私が不思議に思っていると、道の向こうから男が一人歩いてきた。

「うわっ…」

私は思わず声が出てしまった…。
身長はアーガスと同じくらい…金髪のロングで、顔も世にいう美形なんだろうな…。

でも…シルバーメイルの胸にバラのマークが付いているのよ…。さらに本人は、右手に一本のバラを持ってるし~。

こいつは何というか、生理的に受け付けない…。

私に向かってくるそいつは何故か無駄にかっこつけながら、一歩一歩進んできた…。
ホント…関わりたくない~。

私の目の前まで来たそいつは、私にバラを差し出しながらほざいたよ…。

「おー、リトルエンジェル。君はまるで戦場に可憐に咲く一輪の花のようだ。
…という訳で私と付き合いたまえ。」


最後の方は完璧に私を見下しながら、理解出来ない事を言ってきたよ…この人の姿をした気色悪い生命体は…。

「すいませんが先を急ぐので失礼します…。」