からふる。~第11話~

その後は青波先輩と色んなことを話しながら駅前に向かった。


地元のお友達のこと。


家族のこと。


青波先輩は3人家族でお父様の趣味で熱帯魚を飼っていること。


水泳部の練習のこと。


水泳を習っていたくせに私が息つぎが苦手で25メートルを完泳したことが2回しかないこと。


からっとしていて塩辛い海風に吹かれながら私たちは陽炎が揺れるアスファルトを歩いていた。


話しているうちに駅前に近づいていく。


横断歩道を渡ろうと足踏みしながら信号待ちをしていると、向かい側に青色の小花がたくさん描かれた白いワンピースに麦わら帽子を被った女性が現れた。


うわぁ...。


きれい...。


思わず見とれていると、青波先輩が2歩先を歩いていた。


慌てて追いかけようとしたけれど、私は立ち止まった。


なぜなら...


女性の帽子が風に吹かれ、飛ばされてしまったのを、青波先輩が太陽に向かって思い切りジャンプをして掴もうとしていたから。