からふる。~第9話~

色んなことを考えながら作業しているとまた4時になった。


しゅうくんが早起きしてランニングしにくるはず。


掃除しちゃおうかな。


朝食作りもあるし、少しでも日中休めるように今のうちにやっつけよう。


掃除用具入れからホウキを...。


ん?


私は首を傾げた。


1本足りないような気がする。


確かに戻したのに、どこに行っちゃったのだろう。


用具入れの戸を閉めた...


その時だった。



「うわっ!」



背中を何かでつつかれ、用具入れに額をぶつける。



「いっ、たぁ...」


「ははは。ホントおもしれえな、お前」



声に反応して振り返ると、予想通りカラスくんがいた。



「な、な、何を...。私に何をしたんですか?」


「おっと、その前に自己紹介しようぜ。オレら会ってから1度もまともに話をしてないからな」


「なら、食堂でお話ししましょう。ここだと響いて迷惑ですから」


「迷惑?よく言うよ。お前のバカデカイ声とか、風呂場の不法侵入とか紫雄とのイチャイチャとか、そっちの方が迷惑だから」


「な...」



このカラスめ!


いつまでも根に持ちやがって...!



「それもこれも1度きちんとお話ししましょう。さあ、あちらへ」


「おい」



うわっ。


また壁ドン。


怖い怖い。


この人、怖いよ。



「紫雄とはどういう関係だ?」


「どういう関係って...。普通にお友達です」


「へえ~。キスしといてよくそんなこと言えるね」



こ、この人、見てたの?


てか、どうして?


どうして見てたの?


どうして関わってくるの?



「焦った顔もおもしれえじゃん」



あ、悪魔だ。


この人は悪魔だ。


カラス撤回!


この人は悪魔です!


脅迫まがいなことして、最低な人だ。


話したくもない。


分かり合えると思った私がバカだった。


逃げよう。


なんとかして逃げよう。