「なんで謝られてんのか分かんないんだけど」 心地良いこの声。 優しい匂い。 冷たさの中に優しい色を孕んだ瞳。 全部全部、独り占めにしたかったの。本当は。 彼女にも他の誰にも渡したくなんてなくて、私のことも...貴方だけにものにして欲しかった。 そんな独占欲が私の中を駆け巡ったとき、自分自身が初めてそれを実感して、涙が止まらなくなった。