藍色の夜


これが最後...とゴミ箱に空き缶を放り投げると、ガコン...と耳障りな音が鳴った。

昼に貰って夜まで飲めないなんて、相当重傷なんだけれど。それくらいまだ...本当は大好きなんだけれど。

「本当に何もないよ。...謝らせてごめんね。...むしろ謝るのは私の方だから。...ごめんなさい」

別に「付き合えない」って、彼にはっきりフラれた訳では無いけれど。

この私の初恋が実ることはない、それだけは確かだったから。

別にそれでも良いって思ってた。

思ってた...けど。