桃田さんとマキノさんの3人でエレベーターに乗り、駐車場へ向かう。
途中で桃田さんの会社の人たちに会い、桃田さんは疲れなんて見せずに挨拶を返している。
そして、駐車場で桃田さんと別れ、私はマキノさんの車に乗せてもらった。
「忙しいのにすみません」
「いえ、気になさらないで下さい」
車を発進させ、桃田さんの会社を出た。
「私は社長の下で働いて5年になるんですけど、仕事ばかりの人だったんです。華さんが現れるまでは。だから、社長に華さんみたいな方が出来て良かったです」
そんなふうに言って貰えてすごく嬉しい。
「完璧主義で人に弱みを見せないし、社長としては出来た方です。だけど、息抜きと言うか、甘える方がいなくて心配に思ってました」
マキノさんはすごく美人で見た目は少し怖そうだけど、とても優しい人だってことが今日一日で伝わってきた。
「だけど、絶対に人前で寝たりしない社長が、今日は華さんの前でゆっくり寝てらしたんですね。これからも社長を支えてあげてください。若くして成功している社長には妬みなどで敵も多いので」
「私、頑張りますっ!桃田さんを支えられるような、マキノさんみたいな女性になりたいです」
そう言うと、マキノさんは運転しながら声をあげて爆笑している。
だけど、私はその理由がわからなくて戸惑う。
「ははっ…社長が可愛がるはずですね!純粋で真っ直ぐで、社長や私の周りにはいないタイプの人です」
そう言われるのは嬉しいけど、笑われている理由はさっぱりわからない。
「華さんは華さんで良いんですよ。ありのままでいて下さい。私はいつも気が強くて素直になれって律君に言われます」
…律君?
今、桃田さんのことを下の名前で読んだよね。
「律君は自分のことを話すのが苦手だから聞いてないと思うけど、私と律君いとこなんですよ」
「え?」
知らなかった。
でも、そう言われてみれば、桃田さんもマキノさんも背が高くて顔立ちも綺麗で似ているような気がする。
「私とも仲良くして下さいね」
「こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!」
途中で桃田さんの会社の人たちに会い、桃田さんは疲れなんて見せずに挨拶を返している。
そして、駐車場で桃田さんと別れ、私はマキノさんの車に乗せてもらった。
「忙しいのにすみません」
「いえ、気になさらないで下さい」
車を発進させ、桃田さんの会社を出た。
「私は社長の下で働いて5年になるんですけど、仕事ばかりの人だったんです。華さんが現れるまでは。だから、社長に華さんみたいな方が出来て良かったです」
そんなふうに言って貰えてすごく嬉しい。
「完璧主義で人に弱みを見せないし、社長としては出来た方です。だけど、息抜きと言うか、甘える方がいなくて心配に思ってました」
マキノさんはすごく美人で見た目は少し怖そうだけど、とても優しい人だってことが今日一日で伝わってきた。
「だけど、絶対に人前で寝たりしない社長が、今日は華さんの前でゆっくり寝てらしたんですね。これからも社長を支えてあげてください。若くして成功している社長には妬みなどで敵も多いので」
「私、頑張りますっ!桃田さんを支えられるような、マキノさんみたいな女性になりたいです」
そう言うと、マキノさんは運転しながら声をあげて爆笑している。
だけど、私はその理由がわからなくて戸惑う。
「ははっ…社長が可愛がるはずですね!純粋で真っ直ぐで、社長や私の周りにはいないタイプの人です」
そう言われるのは嬉しいけど、笑われている理由はさっぱりわからない。
「華さんは華さんで良いんですよ。ありのままでいて下さい。私はいつも気が強くて素直になれって律君に言われます」
…律君?
今、桃田さんのことを下の名前で読んだよね。
「律君は自分のことを話すのが苦手だから聞いてないと思うけど、私と律君いとこなんですよ」
「え?」
知らなかった。
でも、そう言われてみれば、桃田さんもマキノさんも背が高くて顔立ちも綺麗で似ているような気がする。
「私とも仲良くして下さいね」
「こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!」


