「新郎桃田律、あなたはここにいる新婦華を、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いますか?」

「誓います」

「新婦華、あなたはここにいる新郎律を、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いますか?」

「はいっ!誓います」

「それでは、誓いのキスを」

律さんはベールを上げて、私を見つめてくる。

「やっと唇にできるね」

そう言って律さんは、唇に誓いのキスをする。

「愛してるよ、華」

耳元で誰にも聞こえないようにそう言われて、私はまだまだドキドキさせられっぱなしだよ。

桃の花のような甘い香りに包まれて、私はアナタの虜です。






           ーENDー